どこから見ても、恋人に見える。 その二人を見ていたら…目に溜まった水のせいでぼやけてきた。 「どうした?」 トイレの側まで連れてきてもらって。 思ったことを全て結斗に話そう… 「…ごめんな…さ…わた…し…」 「全部話して」 「私っ…怖くなって…結斗が離れていくんじゃないかとか、不安になって…」 薄くしたメイクは、どうでも良くなった。 「結斗に似合ってないとか、そんな嫌なことばっかり考えてて…」