「降りるぞ」 結斗に言われて、降りる準備をした。 「苺花」 降りようとしたとき、結斗が不意に私の手をとって… 握ってくれた。 そんなことだけで、体がポカポカしてくるんだよ。 言葉に表さない分、結斗の行動一つ一つが、私に嬉しいをくれる。 ……私が嫉妬してるなんて言ったら、呆れられるかもしれない。 「……ありがとう、結斗」 少し前には、小林蘭とひなが仲良く歩いていた。