愛されてんじゃん、じゅうぶん。



まあ、蘭は分かりにくいから、ひなにはまだ伝わってないだけだろ。





…………俺は、苺花に伝わってるのか。


あんな不安な表情させて。



「なぁ───…、結斗はさ、あの子に本気だよな」


「え、あぁ。なんだよ今更」


「やっぱりきっかけって大事だよな」


「どういうことだよ」



蘭に尋ねたちょうどその時。



「ごめーん!待った?」


パタパタとかけてきた苺花とひな。



苺花は────、



直視できないくらい可愛くて、それでも顔は笑顔がなかった。