外は指先がすぐに冷たくなるくらい寒い。



「マフラーあるから大丈夫です!」


「そっか。……なんか、雪降ってきそうだね」


「ふってこないかなー、雪!!」



「降ってきて欲しいの?」



「うん、一回でもいいから雪がつもってるのを見てみたいんだ…」



「うん」


「結斗は?」


「俺は微妙…寒いの苦手だし」



「そっか…。………あ」



「ん…?」


「結斗が苦手って言ったから空が怒ったんだ!」



目の前を通る白い小さいもの。



「雪…」



「ヤバい…超嬉しい〜ここら辺だとはじめての雪だよね!」


「そうだね」


はしゃいでる苺花を見ると、なんか腹が立ってきた…


もしかして…雪に嫉妬してんの!?


だとしたら、かっこわりー…



「はやく帰ろ、熱上がるよ!」


「うん、ごめ…ケホッケホッ…」


「ほらっ!熱あがったかもよ!?」