昼休みは図書室へ 【完】

「なんで?」


「な…なんでって…教えない!!」


膨れっ面する苺花。
コロコロ表情が変わる苺花。これからも、見ていたい。




「帰ろう、苺花」


「……うん」


苺花の家は学校からそれほど離れていない。



「おっと…ごめん…」


「ふらつく?」


「少し…」



危ないな…


さりげなく手をつないだ。
自分から他の人に手をつなぐのなんてはじめてで。



今、顔真っ赤かも。



「…ありがとう…」


素直にお礼を言われるのもはじめて。



もっと苺花とはじめてを増やしたい。


別にエロいことじゃなくて。



まぁ、俺も男だからいずれは…


「なんか悩んでるの?」


「え、悩んでないよ。……嬉しくて顔が歪んでたんじゃない?」


「な、それって……」


「なんでもない!」