「またねー、苺花」


「じゃあね、ひな」



ひなは随分前から小林蘭と一緒に下校。



恥ずかしいとか、思ったことあるかな…彼氏と下校なんて…。


ああ〜なんか緊張するー!
何話せばいいの!?

どんな顔してればいい!?



ヤバいよぉ〜…



歩いてる途中で心臓破裂して死んじゃうかも…



て、さっきから不安になりまくってるし!




ホントにこんなんでいいの!?私は…



「迎えにきたよ、苺花」


「う、うん」



きたぁぁぁぁ…



話題話題!!


芸能人の話しとか?



男の人は興味ないかな…



ましてや松村く…じゃなかった、結斗くんだし…



「なんでそんな難しい顔してんの?」


「えっ!?嘘、そんな顔してた!?」


「してた」



ガーン…
私の難しい顔って…変な顔ってことかな…



「なんかごめん、俺と帰るせいだよね…」


「違うよ!!結斗くんと帰れて私とっても嬉しいもん!!」


「よかった。やっと苺花の素の笑顔が見れた」



素の笑顔…って…

私、自然に笑えてたんだ…