「本当に、ありがとう、花音。これからも、花音を一人にさせないから」


「えー、いいよ。さっき大陽から熱い告白されちゃったし。ね!」


「いや、その、冗談…です…」


「わかってる!!空気読んでよね、ばか大陽」




この二人、ホントに付き合っちゃうんじゃないかな…と思うぐらい仲いい。


私も…松村くんと仲良くできるかな?




もしかしたら、お互い、気が合わなくて別れちゃうかもしれない。




でも。

いや、だからこそ。




松村くんと一緒にいる時間を大切にする。




「じゃ、私達は退散するから、二人きりで愛を育んでなさいよ〜」


「じゃあな〜」




……皆がいなくなったってことは、本当に二人きりだ…!!



「松村くん…」


「あのさ、……名前で呼び捨てで呼んで?」


な…名前で!?

そんな高度な技を!?



「ゆ…ゆゆゆ…ゆい…結斗…………くん…」



くんつけないと無理だよ…



「超…嬉し。俺も、下の名前で呼んでもいい?」



それは…




「もちろんだよ!!」



「……苺花」



「はい」