とりあえず、本棚に一番近い机に荷物を置き、椅子に腰をおろした。
いつも、ご飯を食べないみたいで、誰よりもはやく図書室に来ている。
集中して読んでるのも、カッコイー!!
…入学式の日、初めて君に会った。
別に、一目惚れだった訳じゃない。
真剣に本を読む姿に、私は恋をした。
――松村くんに。
見てるだけで、とっても幸せな気持ちになる。
そうして、松村くんを見つめていて時間が過ぎ、五時限目の予鈴がなり、私は図書室を後にした。
35分っていう短い時間が、君への想いを大きくしていく。
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