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「懐かしいね…あ、この本!結斗のおすすめの本だよね?」


「なんだ…まだおぼえてたの?」






「えー?なになに?おはないっぱいのほんだねぇ」






「そうだね、見て、姫芽。このおはな、見たことないよね?」


「うんッ!ねぇパパ〜」



「ん?」


「このこうこうに、あちたからはいる!!」


「明日は無理だよ〜。小学校入学して、卒業して…」
「苺花。幼稚園児にそんなこと言ったってわかんないって、姫芽には」


そう言って、結斗は優しく微笑んだ。