「…どう?」



「どうって…?」



「具合良くなった?」



「あ…」




この人の言ってることがおもしろくて、それどころじゃなかったんだ…



もう、全然痛くない────…



「なんかわからないけど…




ありがとうございます!」

「…別に」


保健室を出る時。


少しだけ、寂しい気持ちになった。



また、会いたい。


話したい。




たった数分のことだったけど、



私の頭の中は…なぜか、



あの人でいっぱいだった。