「え!?何が?」 ……いきなり謝られて、 びっくりした。 「恥ずかしかったよな。俺も…あそこで言うつもりじゃなかった。けど…」 「けど。泣いてる苺花が、全部俺のせいなら…って思って。そしたら、黙ってられなくなった」 私の手を、結斗が握りながらポケットにいれた。 「……全然、恥ずかしくなんかないよ。さっき、私世界で一番幸せだった!……あ、もちろん今も幸せだよ!」 側にあった桜の木に覆われるように、 小さくキスをした。