アイツ…って。 「連絡来たのか?」 「ううん…来てない。でもいいの」 「何がいいんだよ!橘から連絡は!?」 「だから…結斗の連絡先知らないから…」 「…そっか… 悪い、少し興奮した…」 ──あの日から。 結斗を忘れたことはない。 ピンキーリングを見つめながら、 結斗の言動、 結斗の仕草、 結斗の…全てを…