翌日、登校する足取りはとてつもなく重たかった。

「おはよっ、なんだってそんな死にかけの顔してるんだよ」

「翔梧、おまえならこの気持ちわかるだろう?」

「あははははっ」

 何でそんなに笑えるんだ、こいつ。

「おまえひどいな」

「俺が隣の席になった時に佑久がした行動を真似ただけだけど?」

 にやりと笑う翔梧。

「案外根に持つタイプだな」

「はっははっ」

 笑い事じゃねー。