万が一、俺のせいで目が覚めたなんてことがあったら、俺の命あるかがわからない。ゆっくりと彼女の方を見ると、お構いなしに寝ている様子だった。

「ふぅ」

 なんでこんなにヤンキーなんだろう。授業を受けないなら、学校辞めるとかすればいいのに。

 少し聞いてみたい衝動に駆られたけど、すぐにやめた。好奇心が強すぎて嫌になる。自分の身の安全は守らなければ。

 そんなくだらないことばかり考えていると、急にどこからともなく携帯が鳴り始めた。

PP・・PPP・・PP

 音の発端は、彼女の枕がわりにしているバックの中のようだった。