「――るーいーちゃん!!」
まだ終わらないの?」

「ごめん遥、全然終わり
ませんすんません……。」

【古城】という言葉が
とても似合う家には
とても似合うとは言えない
高校生ほどの女の子が
何かしら話しだした

城は蜘蛛の巣が張り
巡らされていて
どこか古い臭いがする

「もぅ!だから私手伝おう
かって言ったじゃん!!!」

襖を開けて入ってきた
ミニスカに厚化粧、
赤茶に染まるロングヘアー
という一目でギャルねぇちゃん
だと分かる東遥は
畳にうつ伏せで寝ている
女の子に可愛く怒った