『そうだオレに恋をしろ。もうオマエの失恋に付き合わされんのはまっぴらなんだよ。
だったらオレを好きになればいいだろ?つーか何で今までオレを好きにならねぇんだよ。一番側にいたのにおかしいだろうがよ。』
まるでカエルを睨む蛇のような目で言われて、瞬時に背筋に冷たいものが走る。
『もういい加減オレでいいだろ。何度も何度も失恋しやがって、その度にオマエを慰めて来たオレの気持ちが分かるか?次こそはオレを好きになるだろうって何年も待っててやったんだぞ。どう考えてもオマエの周りじゃオレが一番イイオトコだろうがよ、なのに一向に好きにならねぇってのはどういう了見だ。オマエを待ってるウチにもう25歳だぞ?ふざけんなよ。』
え………。
えっ…!?
ええええええーーーーーーっ!?
待ってた…?
誰を?
私を?
25年間も?
しかもふざけんなって…、
私、全然ふざけてないんですけど…!!!
そんなにまくし立てるように怒られる意味が分からないんですけど!!!