「リリス、しっかりするんだ!大丈夫だ」
腕の中で苦しそうに暴れるリリスを更に強く抱きしめ、声を掛け続ける。
大丈夫、大丈夫…と。
『彼女はお前達と居る限り、幸せにはならない。辛い思いをするだけだぞ?』
「貴方は黙りなさい!!」
ニヤニヤと笑っているデカルトに怒りがわいてくる。
ドッジボール位の大きさの光の玉をつくり、彼に投げつけた。
しかし簡単に避けられてしまった。
「リリス、大丈夫か?」
今も地面の亀裂は大きく広がり続ける。
このままでは城にも被害が出るだろう。
『このまますべて壊れてしまえばいいのだ。すべて…。何も残らないくらいに』
目を伏せて、そう呟く。
その姿はどこか寂しげに思えた。

