好きな人

「近野くん!まずは教室に戻りなさい!次の授業始まるわよ。」
「あ…はい。…失礼しました。」

かほのために何かできないだろうか…。
俺もアルバイトをするか?
でも俺とかほは恋人でもないし、いきなりアルバイトされたら困るよな…。
ただでさえ俺は嫌われてるんだからな。

ー…

「おい、近野!近野!」
「えぇ…?」
「俺の授業で居眠りとはいい度胸じゃないか…!」

しまった。
寝てしまった。

「違うんよ~先生!寝てなんかいないから~!」
…ごめん先生。寝てました。

「ほう。口の横によだれの線をつけて寝てないと言い逃れるわけないだろう?」

しまった…。
俺としたことが…。

「…すんません。」
「罰としてP67~68まで日本語に訳せ!!」

まじか…。
勘弁してくれよ、おっさん。
英語とかなんで日本人がやらなあかんの?
意味がわからん…。

「クスクス」
「頑張れー草矢くん」

「お熱い声援どうもあんがとー!おおきに!」
頑張れ言うならお前さん達がやってくれよー。
まぁさすがに女子にこんなことは言えんわな。


ー…

「やっと終わった…」
「近野!もう授業中に居眠りなんてするなよ!わかったな!」
「わーったよ、先生!ほんますまんかったなぁ…。」
「わかればよろしい!では今日の授業を終わる!」

…やっと終わった。