優しいキスは、いつの間にか大人のキスになってたみたい。


ダイの舌が口の中に入ってくる。
思わず漏れてしまう声。


私はどこまでも幸せみたい。
こんなにも私を、愛してくれてる人に出会ったのは初めて。


激しくなるキス。呼吸ができなく、死んでしまうんじゃないか?と思ったときに、離れる唇。


やっと、息ができる••••


「サクラ、抱いていい?」


ダイの口から出た台詞<セリフ>は、私をまた一歩、大人へと近づけてくれるものだった。

返事に迷いなんてない。
こんなに好きな人に、抱かれたくないんんてあり得ない。

「うん」


私の返事が、震えていたのは恐怖だからなんかじゃない。

それはおそらく、緊張。


初めてその行為をする、緊張。


ダイは、キスをいたるところにする。
唇から、耳、首、肩•••

いつの間にか脱がされてた、スウェット。


「サクラ?」

「ん?」

「目開けて」

好きな人にされる行為は、こんなにも緊張するものなのか?

自然と瞑っていた目。

それを、開けると私の視線より上にいるダイ。その顔は、いつもみたいに優しい。

「緊張しないで力抜いてな」