「これ良くない?」 私がサナに差し出したのは、ゴールドのネックレス。 「……いや、むり、ダサい。」 「…………」 「趣味悪いんじゃね?」 意地悪っぽく言うサナをがっつり睨んでやる。サナとはこうやって、お互いの意見を言い合えるような仲。 サナは、黒い私より長めの髪で顔はどちらかというと……童顔系。ぱっちり二重の目に憧れる。 そんなサナの彼氏は、同級生。 私と同じクラスだったりもする。お調子者で、若干の調子こき。 真面目なサナとは正反対だから、みんなよく続くねって言う。