意地悪な笑顔を見せたレンさんに、そこは否定する所です・・怒る。



出会ってまだ、少ししか経っていないのに・・・こんな冗談を言えるのってなんだか不思議な気がする。
でも、どこか楽しい。


「じゃあ、帰りますんで!奢ってくれてありがとうございました!」

車のドアに手を掛け閉めようとしたとおき、差し出された紙。


「これ俺のアドレスと、番号。暇だったらいつでも暇つぶしの相手になってやるし、飯奢ってやるから掛けろ」


右手にはタバコ。左手には紙切れを持って偉そうに話す姿は、まるで王様みたい。


「んふふふ・・ありがとうございます。登録しときますね」


「あぁ、じゃあな」


ーーーーーバタン


ドアが閉まったら、セルシオは街の方へと消えて行った。


紙切れを見つめた。


ren.0000@・・・・・
080-・・・・・・・


簡単なアドレス。
なんだか笑えてきた。レンさんがどのタイミングで、これを書いたのか気になったけど男友達が少ない私にとって、アドレス帳に男友達が増えるのが気分良い。


それに、あの有名なレンさんのアドレスなんかGETしちゃって・・
ユウヤに殺されないだろうか?