副作用に悩みながら頑張って治療してたじゃん。


お腹が痛いって何度も訴えても聞いてもくれなかったじゃん。


せっかく髪の毛生えてきたでしょ?


お母さん、まだ60歳なんだよ?




いつまで生きられるの?




あたしの母親、苦労ばっかりしてるんだけど。


神様、不公平すぎるよ・・・。


お母さんはまた家に帰って来れるのかな?


抗がん剤に負けない体力残ってるかな?




何であたし、こんな時に仕事なんか決まっちゃったんだろう。


これじゃ毎日顔を出す事も出来ないじゃん。




泣きながら家へ向かった。


泣いたのは母に「ガンになった」と告げられて以来だった。