「え……?」 「『え…』じゃなくて……、初めからそう言ってるよね? そんな今初めて知ったような態度……」 紗依くんは呆れたようにため息を吐くと、あたしを椅子に座らせた。 紗依くんは跪くとあたしの手をとって 手の甲に ……キスをした。 (〜〜王子様みたい!) あたしの体温は一気に急上昇して、教会の不快感など忘れてしまうくらい。