「はぁ…涼也くんかわいそう」 あたしはさっぱりさっちゃんがため息をついているわけがわからなかった。 「まぁあたしの憶測で余計なことは言っちゃいけないから何も言わないけど、ってか早くお昼食べなきゃ!!」 そういってさっちゃんに引っ張られた。 案の定あたしは午後の授業なんか頭に入らず、ずっと涼也くんのことを考えていた。