櫂君と凪君は僕を見るなり
有り得ないと言う様な顔をした。

そして

「伯人があの《金狼-ゴールドウルフ-》なのか?」と、言われた。

僕は驚いた。

《金狼》とは僕が椎君達に喧嘩の護衛を頼まれた時だけに使う名前。

言うなら通り名。って奴だろう。

「何で櫂君が知ってるの?」

「椎が今から《金狼》を呼ぶ。って、言って部屋を出たからだ…な。」

「そっか。」

それなら分かるか。

うんうん。