☆麗side☆
あたしは夢を見ていたんだと思う。

その夢は不思議な夢だったんだ。

椎と伯人が二人で話をしていた。

何を話していたのかは分からないけど…

けど、これだけは分かる。

二人の表情はそれこそ最初は辛そうな顔で話していたけど途中からすっごく柔らかくなったんだ。

柔らかく優しい表情に…顔に…なったんだ。



そして途中で椎は消え伯人だけになった。



伯人はあたしの側に来て言ったんだ。



《麗ちゃん。起きてよ。僕は…僕は…



麗ちゃんが好きだよ。》



って。