☆お姫様と王子様☆-幼なじみは甘くジレッタイ-

だって有り得ねー。

有り得ねえだろ。

うん。幻覚か。幻覚だな。

そう思い俺はもう一度携帯を開いた。

うん。幻覚じゃねーな。

不在着信38件。

着信は椎に櫂君、それと《夢龍》の奴等。

やべーな。

これは大魔王様の御光臨だな。

と、思っていた時

《♪~♪~♪》

また鳴った携帯。

着信は椎。

覚悟を決めて電話に出た。

「もしも「もしもしじゃねーんだよってめぇは何してんだっ」

わあお。思った以上に怒ってるね。

「うん。ごめんね。」

「イキナリ戻んなよ。怒れねーだろ。」

うん。そうだよね。

「知ってるよ。」

「てめぇムカつくな。それより早くウチに来い。麗に付いててくれ。」

はい?

「何かあったの?」

「説明は後だ。早く来い。」

そう言って電話は切れた。

はあ。
とにかく柳瀬家に向かいますか。