クールな彼に恋をして

教室に入って、一番にあの人を探したけど
見つからなかった。
「あ~ 名前、聞いとけばよかった・・・。」
結局あきらめて、自分の席に座った。

私の席の前後は知らない子だったから、
話すこともなくて、入学式の時間まで、
ぼ~っとしてた。

そして、入学式の時間になった。
1組から入場した。
入場し終わった後、
校長&来賓の長~い話がはじまった。
それがようやく終わり、新入生の名前を、
担任が呼んでいく。

「保川翼」
呼ばれた!!

「はい」
と小さめの声で返事した。

1組が終わり、次は2組となった。
そして、私はあの人を見つけてしまった。

「大井涼」

「はい」

少し低めの声で彼は返事した。

私はその後の事をよく覚えていない。
でも、入学式が終わり教室へ帰るときに、
彼を見つけた事だけははっきりと覚えている。

「大井涼・・・か。」
帰り道、何度もその名前を口にしながら、
家に帰った。