「宮垣、
ちゃんと彼女を駅まで送ってやれよ?」
「はい」
彼はそう返事してにっこりと笑う。
「あのっ、
アタシひとりでも大丈夫ですから!」
これ以上一緒にいたくない、
そう思って大きな声で言う。
「彼女が大丈夫って言ってもちゃんと俺が送り届けますよ」
アタシの言葉を遮って宮垣くんが言う。
どうしてそんなこと言うの。
アタシ嫌だって言ってるのに。
知ってるくせに。
「そう?
…薬師さんもちゃんと送ってもらいなさい。
えっと…。
あ、じゃまた明日!」
和水チーフは時計を見て慌ててアタシたちに背を向けて雨の雑踏の中消えていった。

