すると和水チーフは笑いながら答えた。 「いや、薬師さんだからいいんだよ。 いつも確実に打ち合わせや会議のメモを取ってあとで正確な遂語録を作ってくれるだろ?」 ―アタシだからいい― そう言ってもらえたとき泣きそうになるくらいにすごく嬉しかった。 そんな何気ない彼の一言に、 彼の言動に、 そしていつの間にか彼を目で追うようになり その想いが恋だということに気づくのにそう時間はかからなかった。