あのアカネちゃんの一件以来。 …それまで和水チーフの左手の薬指に指輪があるのはわかっていた。 ぼんやりと。 でもあれ以来、 はっきりとその指輪はアタシに主張する。 「このひとはアタシのものよ」 そう主張しているように思えて仕方ない。 彼の左手の薬指に光るリングは鋭く光りアタシのこころを突き刺す。 左手の薬指を見たとき見た瞬間で涙が落ちそうになるから。 視線をできるだけ向けないように。