「あ、ごめん、ごめん。 …えっとアナタ、 お名前は?」 その小さな女の子のこと、 わかっているけれど聞いてみた。 「アタシは和水 アカネ パパは和水 コウスケ ママは…」 やっぱり…。 そしてそこまで彼女が言いかけたときアタシは大きな声で言葉を遮った。 聞きたくなかったら。 彼女から発せられる和水チーフの奥さんの名前なんて聞きたくなかったから。 「和水チーフの子供さん!」 アタシの大きな声にふたりはきょとんとする。