少ししてどこか自販機で買ったのかペットボトルの水を持って戻ってきた。

彼はそのペットボトルをそっとアタシの頬に当てる。


「冷たっ!」

そんなアタシの言葉に彼はふっと笑い隣に座る。


「気分は?」


「…うん、大丈夫」


うつむいたまま答える。

大きな木陰。

影が濃い。


風で木の葉が揺れてそのたびに影が葉の音と共にゆっくりと動く。