なんとなく彼から目を離せなくてじっと見つめる。 そして彼もアタシの視線に気がつく。 「…薬師さん?」 びくっとすると同時にその声で彼がアタシの近くまで来たことに気がつく。 「宮垣くん…」 「こないだの札幌支社からの届いた文書で…。 薬師さん? 顔色悪い?」 彼は仕事の報告を途中で止めてアタシを気遣う。 「あ、うん。大丈夫。 ちょっといろいろあって…」 話しかけたほうがなんて気になりながらもやっぱり彼と一緒にいると、 どうしていいかわからなくなりその場から離れようと席を立つ。