─────床に額を押し付ける。 「…………と、いうわけで俺無職になりました。ごめん、李花」 「じゅんちゃん……ごめんってどういう意味?」 「だって、無職の男と結婚したって李花が苦労するだけだろ? そんなの悪いし……」 あんなワンマン経営の会社、信用するんじゃなかったぜ。 ゼンは、マジで俺を解雇した。 解雇通告が送られてきて、僅かな退職金が振り込まれた。