李花は、ほぼ半泣きで声が震えてる。 「藍莉のことは後でちゃんと説明する。俺が結婚したいのは李花だけだから。 ばあちゃん、李花とは高校の時から付き合っていて、さっきプロポーズした」 李花は、健気にもばあちゃんに「はじめまして……」と頭を下げた。 「なるほど、李花ね」ばあちゃんは、納得したらしい。 「だから、訳わかんねーのはコイツ! ゼンの婚約者じゃないってどういうことだよ! なんでばあちゃんとミカン食ってるんだよ!」 「だーかーら、私ね。騙されてたのよ、あの徳田善太郎に」 「ゼンに?」