────「ここ、じゅんちゃんのおばあ様の家?」
「そうだよ」
玉砂利が敷かれた庭に車を突っ込む。ここは駐車スペースがたくさんあって経済的だ。
「スゴい! 料亭みたい!」
鹿威しがカコーンと音をたてた。
「李花んちの方がデカいだろ? しかもパチンコ豪邸って言われてんだよ。うちのばあちゃんパチラーだから」
「へー、パチンコて儲かるんだねー」
「ま、その話はいいよ。ばあちゃん、ちょっと恐いけど悪い人じゃないからな」
「う、うん。緊張する」
「李花なら大丈夫」
「ありがと、じゅんちゃん」
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