「ふぅ…よかったぁ。先生に呼び出された時は、終わったって思ったから。付き合ってくれて、ありがとう赤沼くん!」


両手に戦利品の入った袋を下げて言われた


「…どういたしまして…」


俺はクタクタだった

怖いよ、世の中の奥様方…
目がギラギラしてたもの…


「約束通り、お勉強する。えっと…うちでもいい?この近所なんだ。生モノあるから、早く冷蔵庫にいれないといけないし」


俺は考える…

たしかに勉強はしなきゃいけないよなぁ…
先生に頼まれた訳だし…

でも、クラスメイトとはいえ、ほぼ会話をしたことが無かった俺たち…

そんな、親しくもないのに家に?

なんか、気まずくない?


「あ、心配しなくても親居ないから大丈夫だよ?」


行こう?っと言う横田さん

どうやら、気まずいとか思ってるのは俺だけのようだった