「…好きだ…って言ったら?」


壱子の言葉に、ドキッと心臓が鳴る


「今すぐ、諦めて。赤沼くんに迷惑よ」


壱子の言葉に対して、知らない女子は、意味の分からないことを口にした

壱子に好かれて、俺が迷惑なわけないだろ?!

あいつ、何言ってるわけ?!

イラッとして、出て行こうと足に力を入れた時、壱子が口を開いた


「絶対に嫌!なんで、私の気持ちまで貴女に指図されなきゃいけないの?!自分の中で赤沼くんを想うだけなら、誰にも迷惑かけないでしょ?!好きな気持ちを、簡単に消すことなんて出来ないよ!」


爆発したように、壱子の口から紡がれる言葉に驚き、出ようと力を入れた足の力が抜けた

そして、止めの一言


「私は、赤沼くんが好き!」