「壱子と…誰?」


俺が見たのは、知らない女子が壱子と一緒に歩いているところ

一緒に歩いてると言っても、友達同士で仲良くっていう雰囲気ではない

知らない女子の2歩後ろを歩く壱子


「良くない雰囲気だろ?」

「…うん」


冬馬の問いかけに頷く


「たぶん…アレが、横田に天の邪鬼な態度をとらせた原因だと思うよ?」

「すごく…嫌な予感がする」


壱子達が向かった先にあるのは、校舎裏のゴミ捨て場


「冬馬。俺、行くから」

「おぅ、頑張れ!ナイト様。今日は、もう来なくていいぞ」


ちょっとふざけた冬馬の応援を背に、俺は壱子達が消えて行った校舎裏に急いで向かった