「じゃ、今日はここまでな」

「ありがとうございました」


深々と頭を下げて、勉強道具をしまう壱子


「あのさ…双葉くん」

「ん?」


勉強道具を片付け終わると、壱子の顔色が曇る

そして、俯いて口を開いた


「…次のテストで、私が平均点以上採ったら…もう、双葉くんとこーやって話すこと無くなっちゃうのかな?」


たしかに、最初は次のテストまでのつもりでいた…

元々、女子との交流なんてなかったし、女子なんて面倒くさいと思ってた

でも…


「なんで?話せばいいじゃん。いつもみたいに。壱子なら、いつでも勉強も見てやるよ?」


っと言ってやる

すると、壱子が安心したように、ふわっと笑った


「そっか、じゃテスト頑張る!」


質問前の曇った顔はどこへやら、壱子は嬉しそうに笑いそう言った