京では色々な事があった…。



花散り鬼としての生活。




壬生浪士組…、新選組との出逢い。



生き別れた双子の姉との再会、別れ。




新選組の仲間との別れ…。




言葉じゃ、言い表せない程の出来事があった。




きっとこれからも数え切れない程の困難や別れがあるだろう。



それでも、私は彼と…、新選組の傍にあり続ける。




そう誓い、土方さんから視線を外した。




そして、浅葱色の羽織を握り締め、空を見上げた。




静かに吹いた風が優しく頬を撫でて行った――。