「斎藤、山崎を呼んで来い!新八と原田は平助を医務室に」 あの冷静沈着な土方さんも焦りを隠せずにいた。 医務室に着くと、山崎さんが治療を施すが、平助君の負った怪我は致命傷で、もう助からないらしい。 「りょ…う…」 私は平助君に呼ばれ、彼が寝ている布団の横に座った。 「やっ…と…、会えた…」 平助君は私の顔に手を伸ばし、頬に触れた。 優しく、壊れ物に触れるかのように撫でてくれる。 私は彼の手を下から支えるように握った。 温かい…。