「…そうか」




話し終えると、土方さんは険しい顔をしていた。




伊東さんは何か、良からぬ事を考えているのだろうか…?




「悪いが、茶を入れて来てくれ」




「分かりました。今、お持ちしますね」




彼に頼まれたお茶を入れに行こうと立ち上がった、刹那――。



ピキィン。




足が突っ張るような感覚に襲われ、私はその場に転んだ。