「沖田さん、大丈夫ですか!?」




私は沖田さんに駆け寄り、彼の背中を摩る。




「もう大…丈夫…だよ、涼ちゃん」




大丈夫と言っているけど、明らかに沖田さんの顔色は良くない。




「でも…」




西本願寺に来てすぐ、新選組は幕医である松本良順先生の健康診断を受けた。




そこで彼は労咳と診断された。




この事を知っているのは、幹部の一部と私と医療担当の山崎さんだけだ。