僕は涼ちゃんが好きなんだ。




仲間としてじゃなくて、1人の女の子として…。




口を押さえていた手には、見馴れた赤い液体が付いていた。




「涼ちゃん…」




そう呟くと、空を見上げた。




空からは花びらのように雪が舞い降りて来ていた――。