記憶の桜 -栄枯幻世-



涼の部屋に布団を敷き、そこに涼を寝かせると、小さく息を吐いた。




「ったく、お前は不思議な女だな…」




そっと涼の頬に触れる。




雪のように白い肌は酒を呑んだせいか、赤みを持っていた。




「俺は女全員に優しい訳じゃねぇ…」




涼だから、優しくしたくなるんだ…。




こんな気持ち、今まで味わった事がない。




涼を起こさないように優しく頬を撫でると、俺は部屋を後にした。




翌日。




涼は酔っ払っていた時の記憶があるらしく、新八達に必死に謝っていた。