「い、痛いですよ、土方さん。それとも、豊玉さんって呼んだ方が良いですか?」 豊玉って…、まさか…っ!? 「豊玉発句集って、土方さんの私物!?」 「声がでけぇ!」 彼は沖田さんの頭をぐりぐりしたまま、顔を赤くして、私を睨んで来た。 私は慌てて、口を紡いだ。 まさか、土方さんが発句の趣味があるなんて…。 意外…。