記憶の桜 -栄枯幻世-



何故、私はこんな事をしているのだろうか?




憎いから…?




違う…、この人達は奴じゃない。




それは分かってるのに、何なの…、この気持ちは…。




この人達が…、長州が憎くて仕方がない…。




「うあぁああぁあぁぁ!!!!!」




私は浅葱色の羽織を返り血で赤く染めながら、血に狂う獣のように刀を振るった。