記憶の桜 -栄枯幻世-



「嫌です。私も行きます!」




「駄目だ」




留守番をしてるように土方さんに言われた私は、その事で彼と対立していた。




「お願いします。私も一緒に行かせてください!」




どんなに私が頼んでも、土方さんは首を縦に振ってくれない。



何故…、行かせてくれないの…?




私じゃ、役に立たないの?




「トシ、葛葉君も一緒に連れて行こう。彼女は池田屋の時、よく働いてくれた」




「近藤さんが言うなら、仕方ねぇな…」